「匠ベアリング」の歴史を継ぐ、もう一つの回答。「匠ブッシュ原」登場。

弊社のマスターピースとして歩んできた「匠ベアリング」シリーズ。2019年の誕生から、おかげさまで8年目に突入いたしました。特段大きなモデルチェンジもなく、長きにわたり多くの皆様にご愛用いただいております。

そんな中、今回発表するのは、ベアリングとは真逆の性質を持つパーツ「匠ブッシュ原 GENESIS」。構想と試作を繰り返し、ようやく寸法・切削形状における「最適解」を導き出すことができました。

■ なぜ、今「ブッシュ」なのか

最上級の回転性能と質感を追求するなら、確かにベアリング一択です。しかし、ベアリングはその性能が研ぎ澄まされているからこそ、劣化の兆候も敏感に感じ取ってしまうもの。特に過酷な環境下にあるソルトユーザー様においては、その傾向が顕著ではないでしょうか。

回転パーツとしての役目を果たすベアリングに対し、人間の繊細な感覚が介入したとき、「ベアリングの最良と最悪の中間をいかに維持するか」という課題に直面しました。その答えが、今回の「匠ブッシュ原 GENESIS」です。

「原 GENESIS」というワードは原点という意味。最新技術が進化した今だからこそ、ブッシュという原点へ立ち返り、現代の精密加工技術と高機能樹脂によって新たな価値を創造する。

ちょっと大袈裟ですが、そのぐらいの気持ちをこめて検証を進めてきました。

■ 相互互換という考え方

ブッシュはベアリングに比べ、物理的な滑らかさでは劣ります。しかし、錆や固着のリスクがないため、ギア等の駆動系パーツ以外で巻感が大きく劣化することがありません。巻きの質感を安定させ、ピニオン固着などによる不意のトラブルを避ける——。いわば、安心感の土台を固めるためのパーツです。

素材には、歪みが少なく硬度が高いPEEK材を採用し、1個単位での切削工程にこだわりました。なかなか聞き馴染みのない「PEEK」という単語ですが、一般的にブッシュで使用される「POM」と比較して、単純にコストは10倍以上です。エンジニアプラスチックの王様とも呼ばれるPEEKは、圧倒的な耐摩耗性と薬品耐性、そして加工がとても難しい難削材として位置付けられます。試作中、加工業者様より何回「刃がダメになった」と連絡を受けたことか・・・。笑

そのため、決して「廉価版」ではありません。ベアリングと同等、あるいはそれ以上のコストをかけています。つまり、ベアリングと「相互互換」の関係にある、もう一つのメインパーツであると認識いただければ幸いです。

まずは、ハンドルノブやウォームシャフトなど、最も使用頻度の高い「740シリーズ」からのリリースとなります。

今回は問屋様に取りまとめを依頼しておりますので、全国の販売店様でお取り寄せが可能です。おおよそ8月中旬前後で出荷できる見込みとなります。楽しみにお待ちくださいませ。

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