部位別 取り付け・
シム調整マニュアル
【大前提としての注意点】
ブッシュには内輪・外輪という概念がなく単一パーツとなるため、クリアランスを「0」にしてしまうと回転しなくなります。そのため、使用箇所に応じてシム調整や油類での調整が必要となります。また、装着時はグリスまたはオイルを必ず塗布してください。無給油状態での使用は推奨しておりません。
740規格ハンドルノブ
主な規格
740
シム調整
純正シムを流用し、微調整は 0.01〜0.03mm
ほとんどのハンドルが調整用シムを装着する設計になっているため、ベアリングと置き換えていただくだけで問題なくご使用いただけます。より細部まで追い込みたい方は、0.03〜0.01mmのシムで微調整してください。
850 / 950規格ドライブシャフト部
シマノ
主に 950(アンタレス・カルコンMDは独自サイズ)
ダイワ
950 および 850
シム調整
付属シムで調整
取り付け
完全分解が必要
付属のシムを使用して、お好みのクリアランスに調整してください。完全分解が必要となりますが、効果を最も実感しやすい部位です。注油の際に必ず分解するドライブシャフトは、メンテナンスのタイミングで交換するのが最も効率的です。
950規格ピニオン部
シマノ
950
ダイワ
950(ベアリングカラーとの組み合わせ注意)
シム調整
調整不要
取り付け
完全分解が必要
ダイワ社のベアリングカラーを組み合わせる場合、クリアランスがきつめになる傾向があります。オイルの量や粘度で調整してください。
1280規格クラッチカム部
主な規格
1280
シム調整
シム調整不要
取り付け
完全分解が必要
主に1280規格が使用されております。950と同様に、ダイワ社のベアリングカラーを組み合わせるとクリアランスがきつめになるため、油類等での調整が必要です。
740規格ウォームシャフト
主な規格
740(旧カルコン系は 630)
シム調整
純正シムを利用して置き換え可能
大半の機種に740規格(旧カルコン系は630)が使用されております。ハンドルノブと同様、純正シムを利用してそのまま置き換えていただいて構いません。
おすすめの導入ステップ
Step 01
01ハンドルノブへ
分解不要で交換可能なハンドルノブは、最も手軽にブッシュの効果を体感できる部位です。
Step 02
02ドライブシャフトへ
完全分解が必要ですが、ブッシュの効果を最も実感しやすい部位です。メンテナンスのタイミングで交換するのが最も効率的です。
Step 03
03フルブッシュ化へ
パワーゲームがメインスタイルの方には、フルブッシュ仕様も大変おすすめです。パワーハンドル使用時はフルブッシュでも重さを感じにくいです。
取り付け事例
各ハンドルメーカー・モデルごとの実際の取り付け構成をご紹介します。
シム構成はあくまで参考例です。リールの個体差や使用感のお好みに応じて微調整してください。
Case 01
リブレ社 / DRT社
ハンドルノブ
汎用ノブシャフト対応モデル(740規格 ×2個使用)
シム構成(シャフト根本より)
0.1mmシム › 0.05〜0.03mmシム › ブッシュ(原) › ノブ › 0.5mmシム › ブッシュ(原) › ビス
根本側のシムは0.1mm+0.05〜0.03mmの2枚重ねで調整します。ノブ外側は0.5mmシムを挟んでブッシュを装着し、合計1本のノブにブッシュを2個使用する構成です。シムの枚数・厚みはリールの個体差に応じて微調整してください。
Case 02
シマノ純正
ハンドルノブ
シマノ純正ノブシャフト対応モデル(740規格 ×2個使用)
シム構成(シャフト根本より)
0.1mmシム › ブッシュ(原) › ノブ › ブッシュ(原) › ビス
画像下の純正0.2mmシム(茶色)は使用しません。純正の0.2mmシムを流用するとクリアランスがなくなり回らなくなる可能性があります。根本側は0.1mmシム1枚のみで調整してください。
Case 03
ダイワ純正
ハンドルノブ
ダイワ純正ノブシャフト対応モデル(740規格 ×2個使用)
シム構成(シャフト根本より)
0.1mmシム › ブッシュ(原) › ノブ › ブッシュ(原) › ビス
モデルにより微調整が必要です。シムの枚数・厚みはリールの個体差や使用感のお好みに応じて調整してください。
順次追加予定 ── 他メーカー・モデルの取り付け事例も随時更新していきます。
Overhaul & Installation
取り付けが不安な方へ。
プロにお任せください。
ブッシュの取り付けやシム調整に不安がある方、リールのコンディションを最高の状態に整えたい方は、GOLDWorksのオーバーホールをご利用ください。ヒアリングから施工まで完全ワンオペで対応いたします。
ブッシュ取り付け・オーバーホールのご依頼はこちら →よくあるご質問
製品・素材について
ベアリングと比べて巻き心地は重くなりますか?
感じ方は人それぞれですが、使用する箇所により異なります。全般的にオイル仕様のベアリングと比較すると多少は重くなります。グリスインベアリングと比較すると、ほぼ同じかもしくは少し重く感じるかもしれません。
PEEK素材とはどんな素材ですか?
スーパーエンジニアリングプラスチックであるPEEK材は、耐熱性・耐薬品性・寸法安定性において最高水準の素材です。航空宇宙や医療に使われるマテリアルで、さらにひとつひとつを切削加工で仕上げることで、射出成形では達成できない精度を実現します。内部に施したスリット加工がオイルを保持し、長期間にわたって安定した巻き心地を維持します。
錆びたり腐食したりしませんか?
PEEK自体は樹脂(スーパーエンジニアリングプラスチック)のため、錆は発生しません。
淡水・海水どちらでも使えますか?
どちらでもご利用いただけます。
取り付け・調整について
取り付けに特別な工具は必要ですか?
リールの分解に必要な工具(ドライバー)があれば大丈夫です。
クリアランス調整は必要ですか?
交換箇所により必要となります。各部位の調整方法はこのページの「部位別 取り付け・シム調整マニュアル」をご参照ください。
取り付け後に巻き重りを感じます。原因は何ですか?
極端な巻き重りが発生している場合、クリアランスの調整で改善する場合があります。特にドライブシャフト部はシム調整が効果的です。また、取り付け直後は馴染むまで多少の重さを感じることがありますが、使用とともに改善されます。
どのオイル・グリスを使うのがおすすめですか?
お好みの油類をご利用ください。必ずグリスまたはオイルを塗布した上でご使用ください。ドライ状態でのご利用はお控えください。
互換性・適合について
自分のリールに使えるか確認する方法はありますか?
基本的なリールの構造は共通のため、規格は同一となります。ご不明点はお気軽に弊社までお問い合わせください。
アンタレスDC・コンクエストMD以外の専用規格はありますか?
現時点ではございません。
メンテナンス・寿命について
交換時期の目安はありますか?
ガタつきや違和感などを感じましたら、交換を推奨いたします。
ドライ(油なし)で使用できますか?
必ずグリスまたはオイルなど、油類を塗布の上ご利用ください。ドライ状態でのご利用はお控えください。
オーバーホール時に一緒に交換してもらえますか?
もちろん可能です。お申し込み時にお知らせくださいませ。
